☑次亜塩素酸ソーダ希釈混合装置［ハセップメーイカー］製品概要
食品業界や医療現場で数多く使用されている次亜塩素酸ソーダに炭酸ガスを混合させることで次亜塩素酸の含有比率が高くなります。水道水のように手軽に使用でき、危険な塩素ガスの発生がありません。
PH-1500（ペーハーメイカー）は水に炭酸ガスを混合する装置で、すでに次亜塩素酸ソーダの自動注入装置をご使用中のお客様にお使い頂く装置です。
１．独自の方法
ハセップメイカーは、次亜塩素酸ソーダ（ナトリウム）に炭酸ガスを混合すると言うまったく新しい発想から生まれた混合装置です。
炭酸ガスのｐH干渉性により、安定的にｐH5.5～6.5を保ちます。
次亜塩素酸の含有比率が高いｐＨを安定的に維持できる画期的な次亜塩素酸ソーダ希釈混合システムの登場です。
次亜塩素酸ソーダに炭酸ガスを混合する事により主成分である次亜塩素酸の含有比率を飛躍的に向上させました。炭酸ガスの干渉性によりPHは安定的に維持され、しかも人の肌と同じ弱酸性。
「ハセップメイカー」は、食材の殺菌（食品添加物の次亜塩素酸ソーダを使用）、器具の除菌洗浄、噴霧による空間除菌に安心して使える最新の次亜塩素酸ソーダ希釈混合システムです。
PH-1500（ペーハーメイカー）は水に炭酸ガスを混合する装置で、すでに次亜塩素酸ソーダの自動注入装置をご使用中のお客様にお使い頂く装置です。
| HACCP MAKER Ⅱ | PH MAKER | |
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２．強い殺菌力
ハセップメイカーで作った殺菌水は弱酸性（ｐH5.5～6.5）で次亜塩素酸の含有比率が90％以上（下表参照）です。即効性が高く瞬間的に殺菌や消臭ができます。
３．高い安全性と安定性
下のグラフは、次亜塩素酸ソーダに少しずつ炭酸ガスまたは塩酸を混ぜて言った場合のｐH（ペーハー）の変化を示します。
塩酸を混ぜてゆくと、少しずつｐHが下がりｐH７くらいから一気にｐH3以下にまで下がっています。
ところが、炭酸ガスを混ぜる場合は、少し混ぜただけでｐHが大きく下がり、その後は、どんなに多く加えてもｐH5程度に落ち着いてゆき、塩素ガスの発生するｐH5以下にはならないのです。
したがって、間違っても塩素ガスが発生することが無く安全で、炭酸ガスの混合量が少し変わってもｐHは殆ど変わらず安定しています。
また、炭酸ガスはｐH干渉性をもっており、殺菌水のｐHが変化しようとすると、変化しないように自動的にコントロールする性質があります。
下の式は、炭酸ガスが入っていない殺菌水と炭酸ガスを含んでいる殺菌水が、菌や有機物と触れて反応（殺菌や分解）する際の変化です。
| 炭酸ガスが無い場合 | R-H + HCｌO ⇒ R-OH + H+ +Cl- |
| 炭酸ガスを含んでいる場合 | R-H + HCｌO + CO32- ⇒ R-OH + HCO3- + Cl- |
| R-H：有機物／HCｌO：次亜塩素酸／R-OH：酸化された有機物／H+：水素イオン／Cl-：塩素イオン CO32-：重炭酸イオン／HCO3-：炭酸水素イオン |
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- 炭酸ガスが無い場合･･･反応によってH+（水素イオン：酸の元）が発生し、酸性が強くなって行きます。
酸性が強くなると言うことは、最初の殺菌水のｐHが5以上であっても、殺菌が進むにつれてｐHが下がり、やがては塩素ガスが発生するようになると言うことです。
大変危険です。 - 炭酸ガスを含んでいる場合･･･CO32-（重炭酸イオン）が存在し、反応によって生じたH+（水素イオン：酸の元）を吸収してHCO3-（炭酸水素イオン）になっています。
つまり、H+（水素イオン：酸の元）が増えないので酸性が強くなりません。
非常に安全です。（だから、ハセップメイカーは安全なのです）
炭酸ガスを含んでいると、どうしてこんなことが起きるかというと、それは炭酸ガスの干渉性のお陰です。
炭酸ガスは水に溶けているときに以下の3つの状態に分かれています。
| H2CO3 ⇔ H+ + HCO3- ⇔ 2H+ + CO32- |
そして、酸性が強くなる（H+が増える）と左に反応が進みH+を取り込み、酸性が弱くなる（H+が減る）と右に反応が進みH+を吐き出します。
これにより、H+の数が変化しないように自動調整されます。
これが、炭酸ガスの干渉性です。（だからハセップメイカーは安定性が高いのです）
４．経費削減効果
１）節水による効果
ハセップメイカーで作った殺菌水は、次亜塩素酸90％以上で次亜塩素酸イオンは10％以下です。次亜塩素酸イオンは殆ど反応性がないので残留しやすい物質です。この次亜塩素酸イオンが殆ど無いので残留性が少なく、殺菌後の濯ぎ荒いが大幅に軽減されます。下のグラフは、某厨房（従業員150人前後の会社の食堂）での節水データです。４月のはじめに導入し、塩素の残留を確認しながらすすぎ洗いを少なくし、5月には3月と比べて35％もの節水ができています。
食品加工工場では、このすすぎ洗い用の水もチラー水（冷水）であることが多く、水を冷やすための電気代も大きな負担となっています。
すすぎ洗いの水を減らすことで、水道代・下水代・電気代の全てを削減できます。（地下水の場合は水道代の変わりにポンプの電気代となります）
2）時間短縮による効果
弱酸性の次亜塩素酸は、即効性が高いので短時間で十分な殺菌ができます。
したがって、殺菌に要する時間が削減でき同じ料の処理を短時間で行うことができます。これにより、工場の稼働時間を削減できるため、空調や電灯などの光熱費も削減できます。
3）空きスペースの有効利用
濯ぎ洗いが軽減されることにより、濯ぎ洗い槽の大きさが小さくできます。この空いたスペースで更に多くの仕事を取り込むことができます。
用 途
１．野菜の洗浄| ハセップメイカーは、カット野菜などの殺菌に多く用いられています。次亜塩素酸は即効性が高いので短時間（1分程度）で殺菌ができますが、十分に撹拌して、常に殺菌水が野菜に触れるようにすることが大切です。長時間浸け置きしてもまったく効果はありません。（浸け置きしている中心部では、反応が終わりただの水になっています） また、即効性が高い分だけ消化も早く、常に新しい殺菌水を加えることも大切です。 |
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※殺菌力が強いと言うことは、即効性がある（反応が早い）と言うことです。決して同じ料の次亜塩素酸ソーダで多くの野菜の殺菌ができるわけではありません。
２．水産および食肉加工
| 水産加工や食肉加工では、身や肉内部には菌はいませんが、皮や内臓を除去する際に皮や内臓から出た菌により身や肉が汚染されます。これを防ぐために、皮や内臓を取り除く際に殺菌水をシャワーしながら行うことにより、身や肉の汚染を防ぐことができます。 |  |
３．ボトル洗浄
下の表は、リンサ稼動時にシャワーリングを行い、製造終了後に拭取り検査を実施した結果です。
| 飲料水などのリンサーに殺菌水を使用することにより、ボトルの洗浄はもちろん周辺の雑菌も除去でき、衛生レベルが上ります。また、低濃度で洗浄することにより、すすぎ洗いを簡素化でき省スペースで効率の良い洗浄工程を構築できます。さらに、殺菌水の室内噴霧により浮遊菌も除去でき、2次汚染の防止につながります。 |  |
下の表は、リンサ稼動時にシャワーリングを行い、製造終了後に拭取り検査を実施した結果です。
| 採取箇所 | 分解酸洗浄後 | 製造終了後（殺菌水使用） |
|---|---|---|
| リンサー受渡しホイール | 1.6×10 | ＜10 |
| リンサー入口ボトルガイド | 2.0×10 | ＜10 |
| リンサーグリッパー | 4.0×10 | ＜10 |
４．畜産における感染予防
ハセップメイカー導入豚舎結果
下の表から分るように200ｐｐｍの次亜塩素酸ソーダよりも100ｐｐｍの次亜塩素酸（ハセップメイカー水）の方が圧倒的に殺菌消毒効果が高いことが分ります。
５．噴霧器による空間殺菌
| 豚舎では殺菌水を離乳舎に噴霧することで、浮遊菌により仔豚の呼吸器疾患を予防しています。 噴霧により仔豚の死亡率が半減したと言うデータもあります。牛舎や鶏舎でも効果があると報告されています。 |
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ハセップメイカー導入豚舎結果
| 離乳舎試験結果 | 頭数 | 死亡数 | 事故率 | |
|---|---|---|---|---|
| 導入前 | H19年1～12月 | 3665 | 186 | 5.1％ |
| 導入後 | H20年1～3月 | 1015 | 26 | 2.6％ |
下の表から分るように200ｐｐｍの次亜塩素酸ソーダよりも100ｐｐｍの次亜塩素酸（ハセップメイカー水）の方が圧倒的に殺菌消毒効果が高いことが分ります。
| 噴霧前 | 次亜塩素酸ソーダ | 次亜塩素酸（ハセップメイカー水） | |
|---|---|---|---|
| 床 | 3,600,000 | 530,000 | 10 |
| 壁 | 130 | 60 | 0 |
５．噴霧器による空間殺菌
| 2流体噴霧や超音波噴霧により殺菌水を噴霧します。 工場や広い場所に対しては、圧縮空気で殺菌水を霧にして噴霧でする2流体噴霧器が適しています。 浮遊菌の殺菌ができ、落下菌による汚染を防止できます。 |
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| 音が気になるような室内では、超音波噴霧器がお奨めです。 28畳までの小型と150畳まで対応できる業務用の2種類があります。 【注意】 殺菌水の噴霧は、あくまでもドライ噴霧（湿度が上らない程度の噴霧）としてください。 殺菌水は、殺菌反応が進むと水に戻ります。湿度が極端に上ったり、壁や床に水滴が付くような場合、逆にカビが発生することがあります。 |
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６．手指や器具の殺菌
７．ご利用場所と用途
ハセップメイカーは次のような場所でお使いいただいています。
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手指や長靴、まな板や包丁などの器具、装置や床などあらゆる物の殺菌や除菌に使用できます。 手指は勿論、長靴や器具そして周辺の衛生環境を整えることが大切です。 ※手指の殺菌には、医薬品の次亜塩素酸ソーダと炭酸ガスをお使い下さい。 |
７．ご利用場所と用途
ハセップメイカーは次のような場所でお使いいただいています。
| ご利用場所 | 用 途 |
|---|---|
| 食品加工工場 | 食材の殺菌、器具消毒、施設内消毒 |
| 水産加工工場 | 水産物の洗浄殺菌、解凍水として利用、器具消毒、施設内消毒 |
| 飲料品製造工場 | ボトル洗浄、器具・機器消毒、パイプ内消毒、施設内消毒、室内噴霧 |
| 病院 | 院内清掃、食材殺菌、院内噴霧 |
| 厨房 | 食材殺菌、器具・機器消毒 |
| 製パン工場 | 器具・機器の消毒、室内噴霧 |
| 畜産 | 豚舎・牛舎消毒、空間噴霧 |
| 物産会社 | 廃棄物の消臭 |
使用薬剤と用途
使用する次亜塩素酸ソーダ（ナトリウム）はその種類により使用できる用途が異なります。
用途に合わせて適当な次亜塩素酸ソーダをお使い下さい。
また、炭酸ガスにも食品添加物と医療用がありますので、同様同様に用途に合わせてお選び下さい。
【次亜塩素酸ソーダの種類と用途】
用途に合わせて適当な次亜塩素酸ソーダをお使い下さい。
また、炭酸ガスにも食品添加物と医療用がありますので、同様同様に用途に合わせてお選び下さい。
【次亜塩素酸ソーダの種類と用途】
| 医療用医薬品 （外用殺菌消毒剤） |
食品添加物 （殺菌料） |
除菌・消臭・漂白剤 （雑貨） |
|---|---|---|
| ・医療用器具の消毒 ・手術室・病室の消毒 ・HBウィルスの消毒 ・患者用プール水の消毒 ・手指・皮膚の消毒 ・手術部位の皮膚・粘膜の消毒 |
・水の殺菌 ・野菜・果実の殺菌 |
・白物衣類の漂白・除菌・除臭 ・台所用品・食器の漂白・除菌・除臭 ・浴槽・浴室の除菌・除臭 ・医療器具の洗浄・除菌 ・トイレ・便器・尿瓶の除菌・除臭 |
殺菌試験データ
ハセップメイカーで混合した弱酸性の殺菌水を用いた殺菌効果試験データは以下のボタンをクリックすると見られます。
低濃度での殺菌効果データは、塩素濃度14・17・20ｐｐｍにおいて12秒後の殺菌データです。
80ｐｐｍでの殺菌効果データは、塩素濃度80ｐｐｍにおいて、1・3・5分後の殺菌データです。
低濃度での殺菌効果データは、塩素濃度14・17・20ｐｐｍにおいて12秒後の殺菌データです。
80ｐｐｍでの殺菌効果データは、塩素濃度80ｐｐｍにおいて、1・3・5分後の殺菌データです。
- 低濃度での殺菌効果データーはこちら＞＞
- 80ppmでの殺菌効果データーはこちら＞＞
製品ラインナップ
ハセップメイカーⅡ（HM-300シリーズ）※全3機種簡易型の壁掛け式殺菌水希釈混合装置です。
厨房・店舗・学校・介護福祉施設・病院・バックヤードなど、菌やウィルスが気になる場所に最適です。
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| HM-300シリーズは、装置への給水を開閉して吐水/止水を行います。 装置出口にコックや蛇口を付けて開閉することはできません。 装置付属の吐水ノズルの先端には何も付けないでご使用下さい。 もし、ホースなどを取り付ける場合も、ホース出口の高さを本体底面より高く設置することはできません。 また、ホース出口が本体底面より低くても、ホース出口高さを変えると塩素濃度が変化します。 |
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HM-1500シリーズ（スタンダードタイプ）
| 25リットル/分の吐水量で、水道のように使えるスタンダードタイプです。 食品加工工場や病院をはじめ、殆ど全ての場所で使えます。 装置の出口から配管で複数の場所に分岐してそれぞれそれぞれの末端に蛇口コックを付けることにより水道感覚で殺菌すが使えます。 標準仕様では、塩素濃度も50・100・200ｐｐｍの3種類をワンタッチで切り替えられます。（工場出荷オプションで、3種類の塩素濃度を変更することもできます） 商品詳細はこちら＞＞ |
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HM-4000シリーズ（大容量タイプ）
67リットル/分の大容量タイプで、1時間に4トンの殺菌水を吐水できます。 大量の殺菌水を使用する場所でお使いいただけます。 HM-1500シリーズ同様、先端の蛇口コックでの開閉が可能です。 標準仕様では、塩素濃度も50・100・200ｐｐｍの3種類をワンタッチで切り替えられます。（工場出荷オプションで、3種類の塩素濃度を変更することもできます） 商品詳細はこちら＞＞ |
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ペーハーメイカーは水に適量の炭酸ガスだけを溶かす装置です。 既に、次亜塩素酸ソーダの添加装置をお持ちの場合は、その添加装置を生かして、原水に炭酸ガスを混合することにより、次亜塩素酸ソーダを添加した後の水が弱酸性の殺菌水になります。 また、同時に複数の塩素濃度の殺菌水を吐水したい場合に、原水にペーハーメイカーで炭酸ガスを混合した後、複数の次亜塩素酸ソーダ添加装置でそれぞれ目的の塩素濃度になるように次亜塩素酸ソーダを加えます。 商品詳細はこちら＞＞ |
